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6 毒公爵

ผู้เขียน: あさじなぎ
last update วันที่เผยแพร่: 2025-11-21 20:52:21

 昼食を終えて、まだ休み時間が三十分残っているということで、俺たちは図書館に行くことにした。

 図書館は三階建てでかなりでかい。

 中に入ると三階まで吹き抜けになっていて、天井には天使や神々の絵が描かれている。

 床から天井までびっしり詰まった蔵書たち。オレンジ色の淡い光がところどころにともり、優しく館内を照らしだす。

 点在するテーブルには、それなりに学生がいて黙々と本を読んだりノートを取っている。

 ここにはカフェがあり、借りた本を持ち込んで読むこともできるから俺はよくそこを利用していた。

 ……だから俺、エドアルドを見た記憶ないのかも。だって、本を借りたらカフェに直行だもんな。

 俺たちはそれぞれ目的の本を見る為別行動をとる。あとでカフェで合流しよう、と言い、俺は本を探す。

 とにかく情報が必要だ。でも何を調べたらいいんだろうか。

 この国の歴史? 伝説? 宗教? 俺が今なぜここにいるのか。

 そんなの調べようがないか……

 俺が何を知るべきなんだろうか。

 全然分かんねえ……

 そう思いながら俺は歴史書の前で呆然と立ち尽くす。

 結局考えてもまとまらず、俺は歴史書の前を離れて階段を上り、小説などが置かれている本棚に移動する。

 途中でエドアルドを見つけたが、互いに声をかけず借りたい本を見つけてカフェに向かった。

 エドアルドとコーヒーを頼み、席に着く。

 室内には静かな音楽が流れていて、内装もおしゃれだ。

 互いに語らず、静かに本を読む。

 静かな時間が流れて時間の経過も忘れた頃、エドアルドの声が聞こえた。

「ルカ」

 名前を呼ばれてはっとし、俺は顔を上げる。

 完全に意識が本の中にいっていた。俺が読んでいたのは推理物の小説だった。

 事件が起きて、捜査が進んでいるところだ。

 エドアルドは本を閉じ、それをバッグにしまいながら言った。

「俺は次の講義があるから行くよ」

「あ、もうそんな時間か」

 言いながら俺は視線を巡らせて時計を探す。

 時刻は十三時十五分。

 三限目は十三時二十分からだからそろそろ移動しないとか。

 俺はもう講義がなく、たぶん迎えの車が来ているだろう。

 そうだ、迎え。

 俺は慌てて立ち上がる。

「俺も迎え来てるから帰るよ」

「あぁ。じゃあ、また明日」

「じゃあな」

 俺はバッグに本をしまい、コーヒーの入った紙カップを掴んでカフェを出た。

 王宮に帰り、自室に戻りベッドに横たわって今の状況を考えた。

 俺、何があってこんなところにいるんだろう。

 妹がやっていたゲームの世界なのは確かだと思う。

 でも俺はそのゲームをやったことがない。そもそも乙女ゲームに興味ないし。

 だからなんでこの世界に来たのか理解できなかった。

 ゲームのパッケージにいたのは王太子とあのエドアルドと……あと誰だろ?

 今のところ俺が出会ってるのはこのふたりだけだよな。

 結構キャラがいるはず。だって乙女ゲームなんだから。マリアは誰を選ぶんだ? そして俺の役割は何だよ……

 うーん……とにかくマリアが誰かとハッピーエンドになれば俺、元の世界に戻れるのかな。それしか思いつかないよなぁ。

 だって、ここがゲームの世界ならゲームをクリアするのがここから解放される方法ってことになる……よな?

 マリアは今高校一年生で、たぶん卒業が最後だと思う。

 先長いな、おい。

 とりあえず俺にできることはマリアのサポート……?

 俺の目的は、元の世界に戻る事。その為にもマリアには何としてもハッピーエンドを迎えてもらわねえと。

 乙女ゲームのなかなら、バッドエンドなんてねえよな?

 とりあえず誰とでもいい、幸せになってもらわねえと。

 そのために俺ができること……できること……

 悩んでいると、扉を叩く音が響いた。

 びくっとして起き上がり、俺は扉に向けて声をかける。

「どうぞ」

 言いながらベッドから下りると、扉が開いて入って来たのは従者のレオだった。木で作られたワゴンを押してくるって事は、お茶を運んできたのだろう。

 帰宅するとお茶とちょっとしたお菓子が運ばれてくるんだよな。

「お茶をお持ちいたしました」

 と言い、レオはソファーの前にあるテーブルにコースターとグラスを置く。

「ありがとう、レオ」

 そう声をかけて、俺はソファーに腰かける。それに焼き菓子ののったお皿が置かれた。

 クッキーとマドレーヌ、かな。

 グラスに口をつけるとレモンティーみたいな味がした。

「なあレオ」

「なんでしょうか」

「カルファーニャ公爵家のエドアルドについて何か知ってる?」

「カルファーニャ公爵……あぁ、毒公爵の」

 やっぱり知ってるんだな。

 俺っていうかルカはそんなに知らないんだよな。そもそも田舎で育って田舎で生きてきたから。

「最近知り合ってさ。でも浮いているっていうか……皆近づかないから何でかなって思って」

「あぁ……そうですね。カルファーニャ家は代々毒を扱い王家に刃を向ける者たちの暗殺を担ってきた一族です。その毒の種類は多岐にわたるようですがその製法は一族のひとりにしか伝えられないそうです」

「へぇ。ってことはその暗殺を担うのって、一族の中でただひとりってことか?」

「そういうことだと思います」

 もしかしてその毒の製法を受け継いでいるのがエドアルドとか……?

 まさかな。

「その中でも有名なのがカンタレラという毒薬です」

「……カンタレラ?」

 なんか聞き覚えあるような。どこで聞いたっけ……なんか、世界史の豆知識で。

 えーと……なんだっけ、ボルジア家だっけな。雪のように白くて甘い薬だって言っていたような。

「甘い毒薬?」

 そう俺が呟くと、レオは首を傾げる。

「さぁ……そこまではわかりませんが、飲み物などの味も変えず混ぜることができる毒薬だと聞いたことがあります。まあ噂ですからね。そんな毒薬を作れるのか疑わしいです」

 でも、そういう話を心のどこかで皆信じているから、エドアルドはあんなふうに遠巻きにされているんだろうな。

 確かに毒薬を使う暗殺集団ってきくと怖いもんなぁ……

 なんでそんな相手がマリアの攻略対象なんだろう?

 

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